夢現な眠り

□14話
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とりあえず困ったときはレイジさん。このことを早く伝えないと。

そのあとは私がユイちゃんの眠りを守るボディーガードとなるのだ! 逆巻兄弟に寝込みを襲わせるのは、断固として阻止しなくては。

私がレイジを探しに廊下をうろちょろしていると、突然目の前を知らない男が通り過ぎる。

緑の髪に赤い瞳の男は、私を一瞥すると、はっと顔色を変えた。それでもそれは一瞬のことで定かではないが。








え、ちょっと待て。あの人誰や。

もしかして、さっきの人って侵入者?
いやでも見た感じ屋敷に慣れてたし、もしかしたら親族だったり? 興味本位で振り返ってみたら、そこには誰の姿も影もない。

気にしないでおいた方がいいってことかな。



そういえば謎の部屋に入ったとき、散らかしっぱなしだったのを今更ながらに気が付いた。あとで綺麗にしていかないと。





結局、廊下を歩いてみたけど、レイジさんは見当たらなかった。
仕方なく部屋に戻れば、ユイちゃんが寝ているベッドに腰掛ける。なんか寝ている姿を見ていたら、こっちも眠くなってきた。



すこーしだけ昼寝しよ。五分だけ……。
おやすみ──……。むにゃ……。
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