夢現な眠り
□6話
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ふぅ…。
手に入れた枕を装備して、シュウをなんとか部屋から追い出し、一呼吸。
疲れた。早くおうち帰りたい。
たくさん寝たはずなのに、何とも言えない疲労感が私を襲う。
雨が上がったら、こんな陰気臭い屋敷なんてとっとと出てってやるもんねーっだ!!
とりあえずやることない。──と思ったら、扉がノックされた。前言撤回。戦闘モードON。
枕を持つのも忘れない。
「はいはい……っと」
扉を開けた瞬間、案の定彼の眼鏡越しに見える冷たい視線。冷たすぎでしょ。
エタフォ? エタフォなの? ねぇねぇねぇねぇねぇ((強制終了
「学校の準備が出来次第、リビングに来てください」
その一言だけ告げ、闇の中に消えた。
うん、消えた。言葉通りに消えた。
学校…学校…学校──!!
あ!!
学校の存在忘れてた!!
制服のまま寝てたせいで皺が気になるけど……。
……ん?
学校に行けるってことは、下校の時間になったら直でmy homeに帰れるんじゃ?
よく考えれば、こんな問題すぐ解決したじゃないか。もう、私のおバカさん♪
いえーい。こんな生活おさらばだーい。
……一泊だけだったけどっ。