夢現な眠り
□2話
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キッチンの棚から適当にカップ麺を取り、沸かしたお湯を注ぐ。
え? 体に悪い? 知るか。
簡単で且つ美味しくて良いじゃないか。
カップ麺こそ天才的な発明品だと私は思う。
……女子力なんてとうの昔に置いてきたさ。
まぁ、学校がだるいことは相変わらずで。
何で私はこうまでしてあんな所に通わないといけないのー。トリップしたときに用意されていた学校が、そこしかなかったなんて当初は信じたくなかった。
最初は「どーせ私はモブだから」って、関わる事は皆無だと思ってたのに…。
この前なんてキャラと会話しちゃったよ!! しかも相手がよりにもよってライトとか。
私は出来あがったカップ麺を啜りながらこれまでの事を振り返った。美味い美味い。
それと同時に、これから学校へ行くと思うとげんなりしてくる。
家庭科室でのを思い出せ、私。
初心忘るべからず。
これから学校であいつらが隠れて吸血してようと、シカトだシカト!
「ある意味アヤトで良かったのかも」
もしそれがシュウとかレイジとかだったら、きっと見た瞬間にバレてた。
その可能性を考えると、欲に忠実だったアヤトで良かったと思える。
いいよいいよ、ポジティブ思考。
もうあんなのは勘弁だ。