カルディア学園
□リッツとラピスの大喧嘩
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カルディア学園・某所
「おやおや、カルディア女子ヤンキーの2トップがわざわざ俺に何の用だい?」
「実はかくかくしかじかでして……」
「なるほど、またラピスと喧嘩したのか。
今回の原因は何だい? エロDVDが見つかった? それともラピスの盗撮がバレたのかな?」
「おぉ、見事なまでに最低の所行ですねリッツ」
「う、うるさい! そんな事よりサッサとラピスの居場所を教えなさいよ!!」
「じゃあ500円。正直バカらし過ぎて金を貰う気にもなれないけどね」
「良かったですねリッツ。
貴女の思慮が浅かったお陰で情報料がたったの500円ですよ」
「……アンタ達って仲良いの?」
「まさか。タフトさんと一緒にされるなんて人生の汚点です」
「俺だってこんな女と一緒にされるなんて心外だよ」
「……早くラピスの居場所を教えてよ」
「はいはい、彼女は今実家に帰ってる。
流石に中の様子までは分からないけど……帰って来て以来、外出はしてないね」
「そう……分かったわ」
「もう貴方は用済みです。ありがとうございました、タフトさん」
「いや、こっちこそ楽しかったよ。陥落した元スケ番さん」
「……私は後悔はしていません。それでは」
ラピスの自宅
ピーンポーン♪
ピーンポーン♪
『はい、こちらメイビア邸でございます』
「えっと、ラピス……さんに話しがあるんだけど」
『失礼ですがお名前をお願いします』
「リッツ。リッツ・クオール」
『リッツ・クオール様ですね。少々お待ち下さい』
「……………」
「……………」
「……ねぇエレナ、大丈夫かな……?」
「さぁ、こればかりは私にも分かり兼ねます」
「うぅ………」
『お待たせ致しました。失礼ながらお嬢様は今は誰にも会いたくないと言っておりまして……失礼ですが今日はお引き取り下さい』
「な……ッ!?」
リッツはこの場に膝と手を付き本格的にうなだれる。
「エレナ、あたしはもうダメだ……」
「でしょうね。そんな感じがありありと伝わって来ます」
「もう何もかもが嫌になった……」
「……貴女は私を倒してスケ番になられました。
途中で辞める事は許されません」
「でも……ラピスがぁ〜〜!」
「スケ番の務めとラピスさんは関係ありませんが。
まぁ、事が起こったのは今朝です。
気が立っていたのかも知れませんし、来たのがリッツだったから余計に出辛かったのかも知れません。
また明日、今度は私が行ってみます。
校庭の大きな木の下で待っていて下さい。
1時までにはラピスさんを向かわせますので」
「うぅ、エレナ〜〜〜!」
「引っ付かないで下さい。
鼻水付けたら三倍返しに貴女の服を血染めにしますよ?」
「血染めって三倍返しの域越えてると思うけどありがとうエレナ!」
「ハァ……今度焼き肉おごって貰いますからね?」
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