カルディア学園
□アリソン、皆と一緒にお留守番
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｢アッちゃんはお休みの日はいつも何してるの？｣
｢んゆ？ ゼロとセシルと一緒に外で遊んだり家で遊んだり｣
｢だからどんな遊びよ｣
｢外では駄菓子屋行ったり川原で寝たり。
家だと大体ゲーム。電車でお店買うヤツとか、モンスター狩ったりするヤツとか｣
｢モン○ン？ なんか意外｣
｢後は……ハリスかラックが居ればＴＲＰＧとか｣
｢ＴＲＰＧ……ゲームのジャンル？｣
｢テーブルトークＲＰＧの略称です。
スゴロクや人生ゲームと言った非電源版ＲＰＧ……と言えば分かりやすいでしょうか。
実際に参加者が集まって、それぞれキャラクターを演じるプレイヤーと、ゲームの進行を勤めるＧＭ(ゲームマスター)に別れます。
ＧＭは原則一人。プレイヤーは大体４、５人の場合が多いですね｣
｢つまり殆ど手作業？ ＲＰＧで？｣
｢元々はＴＲＰＧの方が最初だそうですよ？
基本的に攻撃や防御、その他の判定等はダイス(サイコロ)を振って決めるんです｣
｢ふぅん……なんか詳しいわね？｣
｢アハハ、私もよく参加させて貰ってるので。
自分で作ってキャラクターを演じるので、演劇部の端くれとしては数少ない演じれる機会でもありますし。
でもＧＭはもっと大変です。ゲームも進行やシナリオの構築に加え、プレイヤーキャラ意外の登場人物……敵やお助けキャラを一人で演じるので｣
｢アンタ達の中じゃあ誰がＧＭやってんの？ ジェラルドが多弁なイメージ皆無なんだけど｣
｢基本的にはハリスさんやラックさんがやってくれます。
私もいつかはＧＭもやってみたいとは思うのですがまだまだ自信が無くて｣
｢でも面白そー！ 皆で集まって楽しめるよね｣
｢ラピスは淋しがり屋だからね。
そもそもあんまりゲームはやらないけど、こっちの方が向いてそう。
でも結論から言うと今は無理よね？ ４人しか居ないし｣
｢必ずしも無理ではないと思いますが、唯一ＧＭ志望である私が初心者なので｣
｢今度ジェラルドにＧＭやらせましょうよ。おもしろそう｣
……それは否定出来ない。実際私もおもしろそうだと思ったから何も言わない。
｢んゆ、じゃあトランプする？｣
｢トランプはねぇ……あ、そうね！ うんうん、トランプにしましょ｣
何かリッツさんが悪い笑みを……いや、そもそも最初に渋った意味もよく分からない。
確かにリッツさんは身体を動かす方が性に合ってると思うけど、逆に運動神経の悪いラピスと一緒に居る以上、室内の遊びも慣れてるハズなんだけど。
｢んで、何やる？ ババ抜き？ 神経衰弱？｣
｢ボクはポーカーが良いな｣
｢ん、私もそれで良い｣
ラピスがポーカー？ なんかイメージが……
｢セシルは？｣
｢あ、勿論構いません。やりましょう｣
｢よーし、負けないわよ……！｣
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