カルディア学園

□アリソン、皆と一緒にお留守番
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「健気ねぇ、アリソンの為にそこまでやるなんて。
アブノーマルはセシルにはハードル高いでしょうに」

「アリソンさんが相手なら苦じゃないです。
おとなしく縛られるという事は、私を信頼してくれている証だと思いますし」

「おー、流石演劇部は言う事が違うわね」

「今、物凄く恥ずかしいですけど」

「フフ、じゃあ話題を変えてあげるわ」


そう言うとリッツさんはいきなり立ち上がった。不敵な笑みが不安過ぎる。


「男ん家に来てする事と言えば一つ……エロ本チェックよ!」


そんな握り拳で言われても……


「あ、あの、あんまり変わってないような……」

「話題はセシルから外れるわよ?」

「ですがアリソンさんも居ますし」

「アンタは興味無いの?」

「なんで私が男性向け雑誌に興味を持つんですか……
そもそもジェラルドさんですよ? そういう雑誌があるとは……」

「やってみなけりゃ分からないわ。
取り敢えずセオリーとしてはベッドの下よね」


そう言って極自然にベッドに向かうリッツさん。
おかしいなぁ、なんで初めて上がった家であんな堂々と出来るんだろう。







……………ベッド?


「あ!? リ、リッツさん!
駄目! ベッドは駄目です……ッ!?」

「ははーん、こりゃ何かあるわね。
あ、何か如何にも怪しげな段ボール発見! どれどれ……」


リッツさんが引っ張り出した段ボールの蓋を開けてしまった。中に入っていたのは……


「おおぅ……」


あのリッツさんですら言葉を失う大人の玩具の数々。
アリソンさん、もっと見つかり難い所にしまって下さいとあれ程言ったのに……


「私のー!」

「え、これアンタの私物なの? ジェラルドのじゃなくて?」

「ゼロのはその縄だけ」

「間違った方向にストイック過ぎるでしょアイツ」


ああああああああああああ!
さっきまであんな会話してたから物凄く恥ずかしいし気まずい!
ラピスもさっきより赤くなって俯いてるし!


「ちッ、結局エロ本は無しか……からかってやろうと思ったのに」

「ハリスのならある。何処に隠してるか分からないけど」

「……なんでハリスのエロ本がこの家にあるのよ?」

「自分の家に置いとくとリッツに取られるからんぎゅ!?」

「ふ、ふふふ……口に指を入れられて塞がれるのも中々乙なものでしょう?
(お願いだから今のは言わないで……!)」


リッツさんが小声で何か言った。
幸いラピスは顔を伏せたままだから気付いてない。
良かった。流石にこれ以上話しがこじれるのは勘弁してほしいから。


「さて、じゃあ昼まで何する?
ツイスター? それとも実戦的な寝技でも教えてあげましょうか?」

「なんでリッツさんはそう密着するものを……」


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