アサガオ

□監禁、孤独、発狂カーニバル(笑)
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ツナ、皆男のことをこう呼ぶ。
中には矢張りボスと呼ぶ輩もいるが、大体はツナだ。
ボンゴレファミリー、10代目ボス。
少し逆立った髪の毛。
人のよさそうな顔。
誰でも受け入れるような笑顔。
その裏にはとんでもない数の闇。
その笑顔には隠されたどす黒い何か。


この男に監禁されてから、どれくらいの月日が流れただろう。


私は確か、ボンゴレファミリーの機密情報を調べるためにアジトに潜入したんだ。
しばらくスパイとして潜り込んでて、情がこいつらにうつった時、そうだ捕まったんだ。
灰色の髪をした、始終煙草をくわえてる男には罵倒され、根性焼きをされた。
黒の短髪の男には、腕をずっと捕まれ耳を切り落とされた。
スポーツ刈りをしている鼻に絆創膏をした男には、歯が折れて吐血するほど顔を殴られた。

痛みが多すぎて、どの痛みに叫べばいいかすら分からなかった。
私は自分が助かりたくて、自分のファミリーのことを洗いざらいすべて話した。
「簡単に自分のファミリーを売りやがった」私を尋問していた男たちが嘲笑した。
その真ん中にツナがいた。









「君は情けないね」


「大丈夫、すぐに君のファミリーは壊してあげる」


「でも君は生き続けるんだよ」

「ボンゴレに来た事を、マフィアに入った事を、自分のファミリーを売った事を」


「そして、自分が生まれてきた事を」



「すべてに後悔しながら、生き続ければいい」











ツナはいつもと変わらない笑顔と口調で、私に言った。








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