アサガオ

□愛してるのは、私だけ
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ねぇわたしはあなたのことがだいすきよくるおしいほどあいしてるわたしだけをみてわたしだけをみてわたしのてをにぎってわたしのめをみてわたしをあいしてるといってほほえんでわたしだけをみてわたしはあなたをあいしてることばになんかできないほどあいしてるあいしてるあいしてるあいしてるあいしてる







「ねぇ、ディーノ」

「なんだ?」

「愛してるわ」

「そうか」




どんなにあなたに「愛してる」と言ってもあなたは私を見向きもしない。あなたはきっと私じゃない誰かを愛してる。私達の間にあるのは体だけで、それでもよかった、って思っていた。それでもあなたの居ない夜に泣いている私が居るんだね、あなたにこの事を伝えたら朝まで一緒にいられるかな?なんて夢を見ていた。ベッドから降りて服を着始めるあなたに「明日も逢える?」って言う。あなたは「多分な」それだけ言って部屋を出た。私はタバコを吸いながらそれをずっと見ていた。ねぇ、それだけ?どうしてそんな簡単に別れられるのよ、私は下唇を噛んでタバコを灰皿に押しつけた。そして「どうしてよ!」と叫んで部屋の中を滅茶苦茶にした(この音、あなたに聞こえたかしら?)どうすればあなたを手に入れることが出来るかしら?私は肩で息をしながら、その場にへたり込んだ。そして机の上の小瓶を持ってあなたがいつも飲むお酒にソレを注いだ(私はいつもの知らん顔 ああ、あなたを騙すなんて、なんて気持ちが良いのかしら!)これを飲んだあなたは一体どんな顔をするのかしら、そう思うと自然に笑顔になれたわ。次の日あなたはまた私のトコロに来て、アノお酒を飲んだ。アノお酒を飲んだあなたは苦しそうにもがいて(まるでゴキブリのよう!醜いわ!)「×××...」私じゃない他の名前を呼んだのよ!ああ、なんて事。でもこれからはずっと一緒にいられるわね。安心して、私はあなたを裏切らないから。青白くなったあなたを私はそっと抱き上げる(ワタシダケヨ、アイシテルノハ








「ディーノ」

「ねぇ、ディーノ」

「愛してるわ」

「もう誰にも渡さないわ」

「私だけのディーノ」

「愛してるわ」

「あいしてるわ」


「あいしてる」



「あいしてる」



































あなたしていいのはだけ
(もう少しまともに愛すこともできたのに!)



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