銀沖銀高中心短編

□恋せよ乙女
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私って気付くのが遅いんだよな…。

「新八君!。」

手を振り新八に走り寄ったのは。

藍色の髪を可愛く横で括ったお通ちゃんこと寺門通だ。

いつも親衛隊で通を見守り続けている新八にお礼がしたいと万事屋にやってきた。

新八はたんだか照れ臭そうにしていたが。

「…結局デートしてるんじゃねえか。」

酢昆布を噛りながら私は呟いた。

万事屋に今は私一人。

銀ちゃんはあのチンピラ警察と出掛けている。

「ああ、もう!。」

イライラする!、なんだろ胸の中がもやもやして心が重い。

曇った空のよう…。

今にも雨が降りだしそうなそんな空。

…私がいつまでもはっきりしなかったから新八は。

好きなのは銀ちゃんなのに…。

銀ちゃんがすきだった?、私が本当に好きなのは…。

「私、馬鹿アル。」

今頃新八は憧れのお通ちゃんとなのに。
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