銀沖銀高中心短編
□姫君と夏祭
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沖田くんは恥ずかしいのかなかなか顔をあげてくれない。
「…総悟。」
やってる時にするような囁く声でいうとおずおずと顔をあげてくれた。
「顔見て言ってよ。」
え?と言う顔をしてわたわたしている。
俺はにやにやしながら言葉を待つ。
「…く、悔しいぐらいいい男でさぁ!。」
そういうと旦那はちゅっと軽いキス。
「…総悟は可愛い、世界一可愛いよ。」
そう、俺も旦那が着替えている間に浴衣に着替えていた。
…白地に龍を描いた浴衣。
「じゃあ、祭にいこう。」
俺達は手を繋いで祭にと繰り出した。
旦那の好きなわたあめとかヤキソバ、りんご飴。
金魚すくいに射的。
「旦那、あっちに言ってみましょう。」
俺は楽しくてはしゃぎ回った。
…花火が暗い空を一瞬、明るくした。
…旦那の銀色に花火が映されて綺麗。
俺は釘つけになり、旦那に吸い寄せられるようにキスをした。
旦那とのキスはわたあめの味…。
終わり 後書き