銀沖銀高中心短編
□願
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銀時は晋助の頬に手を伸ばしていつもは死んだ瞳が煌めいた。
その手は少し震えていた。
「…一度しか言わないからよく聞けよ、俺はもうお前と同じ道にはいけない、お前はお前の俺には俺の曲げられないものが、護りたいものがあるから、お前は敵だ。」
敵の言葉に晋助は目を伏せた。
「でも、愛しい奴には代わりねえ…。」
愛しいの言葉に目を見開く晋助。
「…だから逢いにこいよ、その時は鬼兵隊の頭じゃなくてただの高杉晋助で逢いにこい。」
「ぎ「俺も逢いにいく、ただの坂田銀時で…。」
恋人というには軽すぎる、愛人って言葉じゃ足りない、ただの銀時と晋助、それだけで…。
「…銀時、今日誕生日だよな、だから…。」
晋助は乱れた着流しをばさりと脱いだ。
「俺をもらってくれ。」
晋助の全裸はあの頃と同じ艶やかに光っていた。
据え膳食わぬはなんやら…。