銀沖銀高中心短編

□願
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もう言葉はいらない…。 


俺たちは何かに急かされるように近くの連れ込み宿の一室に傾れ込んだ。   


部屋に入るなり俺は高杉の派手な着流しを大胆に開いて首筋を愛撫した。   


徐々に赤い花が散らされてただでさえエロい高杉の存在が卑猥さを増す。   


白い肌も上気して桃色に染まる。         


高杉は俺の為すがまま。 


ずっと、ずっと愛しかった身体、ずっとずっと恋しかった身体。       


俺の愛撫に声を押し殺して耐えるしぐさ…。    


変わらない、愛しい存在…。           


道は別になってしまった、だから、俺たちはもう他人だと関係ないと突っぱねてきた。         


それすら俺には滑稽だ。 


「はぁ、銀時…俺はてめえを憎んでる、なのに…なのに、愛してんだ。」   


高杉の言葉に俺は高杉をかき抱いた。       


「晋助…晋助…。」   


俺はセックスよりも晋助をただ抱き締めたかった。 


中に入れるよりも心に入りたい。
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