銀沖銀高中心短編
□願
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ああ、やはりダメなのか、俺は銀時を見たまま固まっていた。
「…用がないならいけよ、今なら見ないことにしてやるよ。」
冷たい言葉で高杉を切り裂く、銀時はもう…。
「…誕生日だろ?、だから、だから…おめでとうが言いたかった。」
ただ、それだけなんだ。
しばらく待っていたが何も答えない銀時に俺はゆっくりと立ち上がった。
「…なんで、なんでなんだよ!!。」
銀時は俺の腕を掴んで怒鳴った。
次の瞬間俺は高杉の唇を奪っていた。
「お前は変わっちまった、なのになんでお前は俺に対する気持ちは変わらねえんだよ!!。」
「ぎ、銀時…。」
高杉は無我夢中で抱きついた。
「…変わらねえよ、変わらねえ、お前に対する気持ちだけは絶対に…。」
高杉の瞳からは溢れるぐらいの涙、両目ではないけど思いの深さを感じる。