銀沖銀高中心短編

□姫君の願い事
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奴も気付いたらしい立ち止まった。        


「相変わらず機嫌悪そうだな、ね?沖田君は?。」 


ハニーはどこですか、と言ったらぎらりと睨まれた。


「な、なんだよ!、睨むこと「総悟は消えた、近藤さんの有休を盗んでな、たく、今度あったらただじゃおかねぇ。」       


消えた?、沖田君が?。 


その意味を俺は気付いて多串くんを振り切り駆け出そうとした。       


「あ!、おい総悟の居どころ分かるのかよ!。」  


「俺んちにいると思う。」


着流しの袖をぐいぐい引っ張る多串くんに俺は駆け出そうとしたのを止められた。           


「万事屋にいるのか?、てなんで分かるんだよ。」 


んー、なんて言うか愛のパワーでね、んなことねえけど。          


「誕生日なんだわ、俺の、だから沖田君はそこにいる。」          


多串くんは驚いたように袖を離してくれた。    


「…今日、誕生日なのか?。」          


「ああ!、だから沖田君がお祝いしてくれるってわけ!。」
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