銀沖銀高中心短編
□今宵月が綺麗な場所で
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だって俺達は明日をも知らない命だから。
…俺が、もしかしたら晋ちゃんが。
…なんてことは思わない。
だって君は強いから、君は俺が護るから。
「銀時、晋助を離してやれ、嫌がっているではないか。」
「ばーか、晋ちゃんは嫌を嫌をも好きのうちなんだよ。」
「ば!、嫌も嫌よも本気で嫌だって!。」
あれれ?、晋ちゃん、ツンデレも程があるよ。
「離しやがれ!。」
脳天直撃、俺にチョップを決めて外にと行ってしまう。
「晋ちゃん。」
銀時、振られてやんのとかヤジが飛ぶ。
「煩い!。」
…てか、俺は気づいていたんだ。
外を出るとすぐに俺は誰かに抱きしめられる。
…誰かなんてわかっているけど。
「…皆の前じゃ抱き着くぐらいしかできないよね。」
煩いと言われて甘い口づけ。
「…んん。」
俺達は明日、死んでしまうかもしれない、だから。
…欲しい時にいっぱい味わおう。
…月が綺麗に輝いている場所で。
終わり