銀沖銀高中心短編
□七夕
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河上の言葉に俺は興味ない風を装う。
「…晋助は素直じゃないでござる。」
…悪かったな。
河上がでていってしまうと俺は本当に銀時に会いに行ったのか気になる。
気になるけど素直になれない。
河上は本当に銀時を…。
銀時はなんでこんなに男にもてるのだろう。
江戸にはライバルが沢山いる。
…幼なじみのづら、真選組の副長に隊長。
もちろん女もだ。
「…銀時。」
織り姫と彦星はいいよな、少なくても一年に一年一度は会える。
…俺はもう。
「なーに、暗い顔してるの?。」
え?。
振り返らなくても分かる、温かい温もり。
「…なんで?。」
「ん?、今日七夕だろ?、だったらさ。」
「織り姫に会いにこないとだろ、彦星としてはさ。」
「…馬鹿。」
素直になれない俺、けど今日ぐらい素直になろうか。
俺は無言で銀時に口づけた。