銀沖銀高中心短編

□姫君の誕生日
3ページ/3ページ

「今までどこにいたんですかぃ!、俺…「ごめん。」


文句を言おうとしたら旦那に抱きしめられた。


…あんたは狡い、だって抱きしめられたら何も言えなくなってしまうから。


「…俺、今日「誕生日おめでとう。」


そう言って旦那は俺にプレゼントを差し出した。


…嘘!。


万年金欠の旦那にプレゼントなんて望んでいなかった。


だから、余計に俺…。


「…開けていいですかぃ?。」


「どうぞ、沖田くんのだから。」


俺は包みを破らないように開けた。


…中に入っていたのはシルバーのリングとブレスレット。


「なんかさ、すごく恥ずかしいんだけど、沖田くんとお揃いのものが欲しくてさ、俺、頑張って仕事したんだ。」


ほら、お揃いと旦那は腕と指輪を見せてくれた。


…俺は嬉しすぎて言葉にならない。


「沖田くん?。」


「…嬉しいでさぁ。」


俺は素直にそう告げると旦那の胸に飛びこんだ。


「沖田くん、生まれてきてくれてありがとう。」


そう言って優しいキスをくれた。
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ