銀沖銀高中心短編
□姫君の誕生日
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「今までどこにいたんですかぃ!、俺…「ごめん。」
文句を言おうとしたら旦那に抱きしめられた。
…あんたは狡い、だって抱きしめられたら何も言えなくなってしまうから。
「…俺、今日「誕生日おめでとう。」
そう言って旦那は俺にプレゼントを差し出した。
…嘘!。
万年金欠の旦那にプレゼントなんて望んでいなかった。
だから、余計に俺…。
「…開けていいですかぃ?。」
「どうぞ、沖田くんのだから。」
俺は包みを破らないように開けた。
…中に入っていたのはシルバーのリングとブレスレット。
「なんかさ、すごく恥ずかしいんだけど、沖田くんとお揃いのものが欲しくてさ、俺、頑張って仕事したんだ。」
ほら、お揃いと旦那は腕と指輪を見せてくれた。
…俺は嬉しすぎて言葉にならない。
「沖田くん?。」
「…嬉しいでさぁ。」
俺は素直にそう告げると旦那の胸に飛びこんだ。
「沖田くん、生まれてきてくれてありがとう。」
そう言って優しいキスをくれた。