銀沖銀高中心短編
□一輪
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『愛してる』
『ずっとずっと一緒だよ』
…嘘つき。
『一輪』
「はっああ。」
くちゅくちゅと厭らしい音と卑猥な喘ぎ声。
「あっ、ああ、あああ銀時ぃ…。」
俺は己の白濁を手のひらに受けとめてずるずると畳に崩れた。
「…白夜叉を思いながらまたやっていたんでござるか。」
「…はっ、立ち聞きたぁ趣味がいいな。」
達した後のけだるさと虚無感、そして。
…虚しさ。
「望めば拙者がいくらでも抱いてやるでござる。」
くいっと俺の顔を上に向けた。
「ふん、てめえに抱かれる程、俺はお安くないぜ。」
ぱしっと俺は川上の手を払いのける。
「それにてめえだって抱かれる側じゃねえか。」
俺は軽く一蹴すると部屋を立ち去ろうとした。
「ははっ、手厳しいでござるな。」