銀沖銀高中心短編
□好きが止まらない
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「晋助な、じゃあ、晋助、あっちに行って遊ぼうよ!。」
握った手がじわりと温かくなる。
それから俺たちは三人で外で暗くなるまでおい駆けっこをした。
ヅラって呼ぶと俺は桂だって叫ぶのが面白いのかわざと何度もヅラって呼ぶ銀時に。
ちくりと胸が痛くなる。
銀時がヅラに笑いかけるのが面白くない。
まだ、この感情に名前なんてないけど。
「あっ、俺はもう帰るな、母上が心配するから。」
母上って言葉に少し悲しい顔になる俺。
横を見ると銀時も同じような顔をしていた。
「…俺さ、捨てられっこなんだ。」
ヅラが帰ったあと、銀時はそう教えてくれた。
「…けど俺は不幸だなんて思わない、先生にも会えたし、ヅラにも。」
「晋助にも会えた!。」
笑顔でそう言う銀時に俺は。
「無理するなよ。」