銀沖銀高中心短編
□たとえ報われない想いでも…。
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「皮肉でござるな。」
晋助は拙者にとって色恋抜きで大切な御大将。
幕府にと一泡吹かせてやりたいのは俺も同じ、だから鬼兵隊に参加している。
晋助とは最早一蓮托生。
だから、好みも似てくるのか。
晋助は今ごろあいつと…。
坂田銀時が優しく微笑み、晋助を激しく抱いているだろう。
…晋助の彼だと知りながら。
拙者は坂田銀時に恋い焦がれる。
「坂田銀時…。」
なぜにこんなに彼に恋い焦がれてしまうのだろう?。
消せない恋心、知りあった時には失恋していた。
『白夜叉は俺のだからよぉ、ちょっかいだすんじゃねえよ。』
笑いながらけど声は怒りを含んでいた、晋助のあの言葉。
今でも耳に残っている。
白夜叉に関わったものは皆彼を愛さずにはいられない。
その彼に今日も思い焦がれて弦を鳴らす。
…坂田銀時。
愛してる…。