銀沖銀高中心短編
□お前しかいらない
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俺はふっと笑った、銀時は汗だくでアイスを食いながらベンチに座っていた。
「女は時間には遅れてくるもんだろうが、なあ銀時。」
「晋助は女じゃ「今日だけてめえの女になってやるよ。」
その言葉に銀時は目を見開いた、俺はなんだか気恥ずかしくなり下を向く。
「ふーん…、じゃあ、とりあえず街に行こうぜ。」
銀時が優しく微笑んで手を差し出してきた、俺はその手をぎゅっと握り締めた。
今だけはこの手を放さない…。
俺達はぶらぶらと歩いて差し障りのない会話をした。
「晋助、なんか欲しいものあるか?、まあ、高いものは買えないけど。」
ははっと笑う銀時、相変わらずマダオだな。
俺は店先に並んだ着流しに目を奪われた、いつもの俺のよりもっと鮮やかな紅色。
銀色の刺繍が施してある。
その視線に気付いたのか銀時は俺の手を引っ張り店に入っていった。
「すいませーん、これ着て帰りたいんですけど。」