銀沖銀高中心短編
□姫君の恋心
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銀色の髪の男は俺を見て怪訝な顔をした。
俺の隊服をじっと見ていた。
巷で俺たちは幕府の戌と呼ばれたりしているのは知っている。
戌呼ばわりされて悔しくないわけじゃない。
でも、刀しかない俺たちにはそこしか居場所がないんでさぁ。
男の視線に耐えられなくて俺はあさってを見る。
「お兄さん、若いのに真選組の人なんだ、へぇ。」
やっぱり言われるのは幕府の戌って…。
と考えてぎゅっと拳を握り締めていた。
が…。
「お仕事頑張ってね、お兄さん。」
と、頭をぽんぽんと撫でられた。
「お兄さんじゃないでさぁ!、俺は沖田総悟って言います!。」
銀色の髪の毛の後ろ姿に俺は我知らずに怒鳴っていた。
銀色の髪はびっくりして振り向いてにっこりと笑ってくれた。
「俺は坂田銀時、万事屋やってるから困ったことがあったらおいでよ、じゃあね、沖田君!。」
ばいばいと手を振り坂田銀時さんは行ってしまった。
「坂田銀時…。」
俺の顔をありえないぐらい真っ赤だと自覚している。
これが俺の恋の始まり…。
「覚悟してくだせぃ旦那。」
俺はしつこいですからねぃ…。
終わり後書き