銀沖銀高中心短編
□姫君の欲しいもの
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素直な土方なんて土方らしくないなんつ失礼なことを考えた。
「ば、銀って呼んでいいか?。」
はい?、どうかしちゃったの!この子!!。
「べ、別に構わないけど…。」
「なあ、銀俺は、俺は…百戦錬磨なんだ、どんな女も俺にかかればすぐに落ちる…。」
ああ、そうだろうな、新撰組の副長で高給取り、あと、このルックスだ、てか、何が言いたいんだ?、自慢ですかこの野郎!!。
土方の話を聴きながら不機嫌になる俺、どうやら人選を誤ったらしい。
こんな聞きたくない話を聞かされるんじゃたまったもんじゃない。
ゴリさんか、ジミー君にしておけばよかった。
なんて考えていた俺の隣に土方君がきたのに気付かなかった。
「なあ、てめえは男が男を好きになるって気持ち分かるか?。」
なにやら熱っぽく聞いてくる土方。
「答えろよ、銀…。」