銀沖銀高中心短編
□姫君と夏祭
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「旦那、祭に行きましょう!。」
『姫君と夏祭』
…毎回、毎回こんな感じに突然やってきて俺を驚かせる。
可愛い恋人。
「…で、なんで祭?。」
「夏といえば祭、だからでさぁ!。」
…ああ、うん、答えになってないよね、それ。
「いいからこれに着替えて行きましょう。」
そう言うと沖田くんは持っていた袋から濃紺の浴衣を出した。
「旦那にって俺が選んだんでさぁ、絶対似合いまさぁ。」
にこにこと笑う沖田くんに俺は苦笑いをした。
…可愛い恋人には敵わない。
「わかった、わかった、じゃあ着替えるから。」
俺は寝室にと行き、貰った浴衣を広げてみた。
「…高そう。」
有り難く頂くことにしていつもの服を脱ぎだした。
「お待たせ。」
着替えて沖田くんにどう?と聞くと。
…顔を真っ赤にして俺に抱き着いた。
「…予想以上でさぁ、格好いい。」