銀沖銀高中心短編
□姫君の罪
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『…いいね、沖田くん。』
沢山の天人、幕府の重鎮。
『姫君の罪』
…見上げると土砂降りの雨。
「…御意。」
ぽたり、ぽたりと俺の隊服は濡れて重くなる。
…こんな日が来るのは分かっていた。
前々から俺は一人で登城をしろと言われてきた。
その理由は唯一つ。
重鎮達の慰みものになる為。
真撰組で若くて可愛い俺…。
…ガラスに映った俺は水も滴るいい男。
「…んで。」
俺はずるずると座りこんでしまった。
『真撰組存続は君の返事一つだと覚えておきなさい。』
それは脅し、恐喝、いや、命令か。
「はは、は…。」
簡単なことだ、素っ裸で布団に寝て目を粒っていればすぐに終わる。
…それしか方法はないんだ。
「嫌だ、嫌でぇ。」
なんで俺が?、なんで、なんで。
「…旦那。」