銀沖銀高中心短編

□桜の木の下で逢いましょう
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…なあ、お前は覚えているか?。


『桜の木の下で逢いましょう』


「…はあ。」


この頃、ついてない仕事も私生活も。


仕事はやりたいことをやってはいるがなんとなく楽しくない。


…プライベートはまあ、恋人はいるけどなんか友達以上恋人未満って感じで。


…どうしても学生時代の奴と比べてしまう。


俺はゲイだから恋人はいつも男。


「…はあ。」


深いため息をついて空を見上げると。


「…桜か。」


見上げた先には立派な桜の木。


「…綺麗だな、満開だ。」


落ちてる桜の花びらを一枚手の平に乗せる。


『毎年、この季節に一緒に桜を見にこような!。』


きらきら笑いながらそう言ったのは学生時代の俺の大切な人。


…愛してたんだあいつを。


…なんかセンチになった俺はコンビニで酒とつまみを買い、昔よく行った場所にと歩いた。


…桜はあの頃と同じでとても綺麗。
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