銀沖銀高中心短編
□姫君の願い事
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「有休くだせぃ、近藤さん。」
『姫君の願い事』
俺は真っ白な紙にでかでかと有休届と書いて上司近藤さんに突き付けた。
「有休?、そ、総悟お前もう使ってしまってないんじゃないか?。」
しまった今年は旦那と恋人になり嬉しくて海やら温泉やらで使ってたんだったぃ。
「…近藤さんはどうせ、彼女もいないんですから使わないでしょ?、てことで俺にくだせぃ、あ!、全部ですぜ、じゃあ今日から有休頂きやーす。」
俺はまくしたてて近藤さんの印を勝手に押して局長室を出た。
後から聞こえた悲鳴はゴリラの雄叫びですかぃ?。
俺は私服に着替えてバックに色々なものを詰め込んだ。
「総悟ォオオオ!、てめえ近藤さんの有休盗むなんていい度胸だ!、て…。」
…あ、あぶねぃ、今は土方さんに構ってる暇なんてないでさぁ。
俺は急ぎ足で屯所を後にした。