銀沖銀高中心短編
□チェリーブロッサム
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今日は恒例、桜祭の日、俺はぶっちゃけこの日を楽しみにしていた!。
『チェリーブロッサム』
『では、恒例銀魂学園、剣道部と空手部の合同桜祭を開催しまっす!、司会は俺、坂田銀時が仕切らせてもらいます。』
うぉーと男達の歓声が響く、俺はそれよりも司会の坂田に目をやる。
空手部主将の坂田銀時の彼を気になるようになったのはいつからだろう。
…多分、あの時だ。
それは去年の6月、土砂降りの中、子猫を抱き締めて笑っていた坂田銀時の顔。
…すげえ水も滴るなんとやらだ。
俺はその日から坂田銀時の姿を追い掛けるようになった。
剣道部の俺と空手部の坂田。
なんの因果か、同じ学年なのに一度も同じクラスになったことがない。
だから接点がなし、多分、おはようとか挨拶すらしたことない。
俺がこんなにてめえを思っているのにてめえは俺を知らないなんて理不尽だ!。
司会として立っている坂田銀時を睨むように見つめていた。