銀沖銀高中心短編

□お前しかいらない
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なあ、今日ぐらいは素直になって俺を求めてくれよ、


いつも浮雲みたいにふわふわと漂っている、誰にも執着しない銀色の雲。   


でも、今日だけはお前は俺のものだろ?。     



『お前しかいらない』



暑い、暑い日が続いている。           


京よりこっちのほうが日差しが強い気がする。   


俺は元が真っ白だから暑さには弱い、夏生まれなのにな…。         


なのになんでこんな暑い思いをしながらもここにいるのか…。        


「たく、らしくねえよな…。」          


江戸にいたらあいつに会えるかもしれないなんて考えちまう俺はたいがいいかれてる…。        


でも、そんな自分が嫌いじゃねぇ。        


『なあ、晋助誕生日ぐらい素直になれよ。』    


それはあいつの言葉…ああ、素直になるさ。    


今日だけは過去に振り返っても構わねぃ。     


「…おせーよ、何時間待たすんだよ。」      


なあ、銀時…。
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