銀沖銀高中心短編
□姫君の欲しいもの
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ああ、もうすぐ…。
愛しいあの子のバースデー。
柄にもなくそんなことを考えてしまって俺は…。
いつも俺の隣でだけは可愛く微笑んでくれる、俺にだけは優しいあの子にプレゼントを買うために。
アルバイトに精を出していた。
1ヶ月近くさまざまな仕事をこなしたおかげで結構お金は貯まった。
さて、問題は彼が何がほしいかだ…。
沖田君が何を欲しいのか、情けないことに恋人の俺にも検討がつかない。
さて、どうするか?。
と、考えたあげくあんまり気は進まないがあいつに聞くことにした。
沖田君の上司、土方十四郎君に…。
あいつとは思考が似ているらしく行くとこ、行くとこで出くわすことが多々ある。
同族嫌悪ってやつだろう、あんまり似ているから気に食わない。
まあ、今日は沖田君の為に我慢しますか。