Silver Soul+

□御依頼、承ります
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「おい、近藤さん…」

「ん?なんだ?トシ」


布団に横たわる俺の隣で
近藤さんは胡座をかいて座っていた。


「アンタさっき医者呼びに言ったんだったよな」

「ああ…なんか今日休みだって」

あは、と言って悪びれもせず近藤さんは言った。


いや、それは良い。
医者が休みなのは仕方ない。…あれ、でも今日火曜日だよな。定休日って水曜だよな。あれ?

…まぁ良い。

俺が聞きたいのはそこじゃない。
問題は、


「…なんで万事屋がここに居んだよ」


座る近藤さんの横になぜか踏ん反り返って座ってる銀髪が一名居ること。



「おいおい、せっかく来てやったのにその言い草は無ェんじゃねーの大串くん」


「大串くんじゃねーし、テメェは医者でも何でも無ェだろーが」


.


全く本当に、コイツはただの万事屋だ。

俺の風邪を治す技術を持っているはずは無い。



…いや個人的に来てくれた事は嬉しくないと言えば嘘になる、というかかなり嬉しいのは本当だ。

だがしかし。
俺が今必要なのはコイツじゃなく医者だ。

「余計に他人に移る可能性増やしてどうすんだ…」

特に銀時には移したくない。


…ああ、移して看病と見せかけ襲い込むのもアリか。


……いやいやそれは良いんだ。

とにかく、大切な奴に風邪移すのは、避けたかった。


だが。


「やだ土方くんひどくない?銀さんは他人だって言いたいの?」


銀さん泣いちゃうよ、とか良いやがる。

つか口尖らせんのやめろ、可愛い。
俺の気持ちくらい解れこの天パ…



「…違ェよバカヤロー、テメェにまで移す必要は無ェっつってんだ」


「ハイハイ、わーってるって」

少し機嫌悪く言えば、少し苦笑した顔で銀時はそう返す。


「……ったく、……で?」


なんでだよ、と言った顔を近藤さんに向けて銀時が居る説明を求める。


だがそれは無駄に終わった。

「まぁ良いじゃないかトシ。愛しい嫁さんがわざわざ来てくれたんだ、喜ぶのが普通だろ!な!」

「…」

な!
じゃねーよ馬鹿。

てかなんか勘違いしてんだけど。
"愛しい嫁さん"て気が早ェんだよ!!

プロポーズまだなんだよ!!



……
って違ェよ!なんだよもう!

そうじゃねェ…頭痛ェ…くそ…

とりあえず…


「もう良いから…とりあえず薬くれ…」



.
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