Silver Soul+

□キミと見た初雪
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神楽のような子供はとっくに寝た夜も遅い時間。

万事屋には久方ぶりに大人二人の姿があった。




「ね!ちょ、大串くん!ちょっと見てみィよ!」


外!外!と窓を指して、
銀時は、煙草を燻らす土方に呼びかけた。


「んだよ、どーした」

「だから、見て外!凄くね?」

面倒臭そうな土方なんてお構いなしに銀時が急かすもんだから、土方は半ばしょうがない、といった風に言われるまま窓の外を見た。



「確かにすげェ」


半分にしか開かれていなかった目は、
外の光景を映すなり、少しだけ大きく見開かれる。


「やっと降ったよ」



「そうだな」


あんまり銀時が嬉しそうな顔で言うもんだから、土方もつられて微笑して答えた。




「いやさー神楽が楽しみにしてたっつーか、煩くてよ」








『銀ちゃん、今年は雪降らないアルか?私雪見たいアル、降らしてよ、銀ちゃん』





その時は、無理に決まってんだろと返したけれど、なかなかどうして、幼く無邪気な少女は静かにならなくて。

「ったく、雪ぐらいでいちいちさァ」


ガキだよねェ、と
ため息混じりに言う銀時の顔はしっかり笑顔なのだった。





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