Silver Soul+
□宵月は未だ高く
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悔しいが
アイツは
俺より強いのに
俺より脆くて
綺麗なのにはかない
折れない心を持っていながら
少し触れば倒れそうで
手を差し延べなければ
立ち上がれなさそうで
抱きしめていなければ
すっ、と消えてしまいそうじゃねェか
なんて
たまに思う事がある
だからかもしれない
こんなに側に居たいと思ったヤツは
アイツが初めてなんだ
◆宵月は未だ高く◆
「おい、」
「…ん、んん…」
「銀…」
「…嫌…やめ…」
「なぁ、おい…」
「…もう…やだ…」
「…」
「……もう…殺したくな…い」
「…起きろ、銀時」
「…………え?」
「やっと起きたかよ…」