御話

□隠れたメニューは秘密の味
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<隠れたメニューは秘密の味>


柳真がマクド○ルドでバイトをしていたら?

「弦一郎。実はマ○ドナルドには今はメニューに書かれてはいないが隠れた商品が存在するのを知っているか?」

「隠れた商品だと?何故隠す必要があるんだ」

「その商品の値段は0円、なんと無料奉仕だ。なので頼む輩が多すぎて店員たちには不評なのだろう」

「商品を提供するために働いているのにか?たるんどる」

「では弦一郎。お前はその商品を提供する自信があると言うことだな」

「無論。働くのであれば当然のことだ。時に蓮二、その隠れた商品とは何だ?」

「スマイルだ」

「…………………なんだと?」

「聞こえなかったか?スマイル0円だ」

「……笑顔、ということか…?」

「その通りだ。では早速練習してみるか。弦一郎、スマイルを一つ」

「………」

「笑顔が硬すぎるぞ弦一郎。それではいい商品を提供しているとはいえない。もう一度スマイル一つだ」

「うむ………どうだ?」

「硬すぎる。いいことを教えてやろう。スマイルと言われたら俺が『好きだ』と耳元で囁いたことを想像してみろ」

「………」

「何故そんな複雑な顔をする……仕方あるまい。ならばスマイルと言われたら目の前に『魚沼産コシヒカリ平成19年新米炊きたて』と『幻の国産牛見島牛の焼き肉』があると考えてみろ」

「そうか」

「…………腹立たしい程の笑顔だな」

「マクドナ○ド如きに負けてはならんからな」

「まぁいい……因みにスマイルは持ち帰りも出来ると知っていたか?」

「何だと?しかしどうやって持ち帰ると言うのだ?」

「簡単だ。スマイル持ち帰りと言われたら袋を開けてそれに向かって笑うだけだ」

「なんだその辱めは…」

「マク○ナルドはまだまだ侮れないだろう」

「奥が深いな……」

「余談だが弦一郎」

「何だ?」

「俺は米と肉を想像した時の笑顔よりも、俺の告白を妄想した時の恥じらう笑顔の方が好きだがな」

「なっ………!!」

「弦一郎、スマイル持ち帰りだ」

「……袋が無い」

「袋などは要らない」

「む……何故だ?」

「弦一郎ごと持ち帰ればいいのだからな」

「な…何を戯けたことを!!蓮二!!!!」




持ち帰られる弦一郎は、とても可愛いと思いますよ。

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