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□ A lover dependency
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「ごめんなさい…私のせいで…」
食堂に行くと人の声がした
誰かいるのかな?
そんな事を思いながら食堂に入るとロックオンが居た
「いやフェルトのせいじゃないさ…」
フェルトと二人で…
いや…置いてかないで…
一人にしないで…
私を抱きしめて…
また呼吸が乱れる
「ハァ…ァ…ハァ」
「##NAME1##!?」
「ロック…ハァ…オ…ン…ハァハァ」
胸を押さえて倒れそうになる私を、ギリギリの所で抱き留めるロックオン
「嫌…だ…イ…ヤァ」
「##NAME1##?」
「傍に…居て…一人に…しな…い…で…」
縋るように彼の服を引っ張り訴えかける
「大丈夫、オレはここにいるから」
きつく私を抱きしめてくれるロックオン
それだけで私の呼吸は落ち着いてくる。
私には彼が必要なんだ
彼が傍にいるだけで安心する
「ロック…ハァ…ハァ」
「落ち着いて、呼吸しろ」
「ハァ…ハァ…ァ…できなっ…」
「……」
「ロック…?…ハァ…んぅ///」
いきなりキスをされたと思ったら息が送り込まれる
人工呼吸をされ、呼吸は大分落ち着いた。
気付くとさっきまでいたフェルトがいなくなっていた
けれどロックオンはそんな事どうでもいいと言うように再び私を抱きしめた。
「よかった…」
「ロック…オン?」
「嫌われたかと思った…」
「…ごめんなさい」
自分の行動一つで彼をここまで弱くさせていたなんて…
自分が憎い
ロックオンは私を心配して部屋まで来てくれたのに…
私は彼を拒絶した。
許されることではないのに、彼は自分が悪いのだと言う
私が悪いのに…
「ごめん…ごめんね…」
「##NAME1##!?どうした!?」
突然泣き出した私に慌てるロックオン
「叩いたりしてごめんね…痛かったよね」
「痛くねぇよこれくらい」
「手じゃないよ…」
彼の胸に手を当てる
手じゃ無くて…心が痛んだはず
「お前に比べたら、オレなんか痛みにならねぇよ」
「私の痛み……?」
「ごめんな…帰ってすぐに##NAME1##のところに行かなくて」
わかってたんだ…
わかってくれてたんだ……。
なのに私はロックオンを信じられないで、勝手に不安になって…
自分の事ばっかりだったね…。
「私…自分の事ばっかり…」
「お前は自分の事だけをじゃねぇよ…自分の事だけだったらフェルトとオレを直ぐさま責めるだろ?」
「……うん」
やっぱりロックオンは大人だね。
「とりあえず飯喰うか」
「え…」
「腹減ったから食堂来たんだろ」
「うん」
「じゃあ早く飯食ってお前の部屋でゆっくりしようぜ!」
「うん!」
やっぱり私は依存症だ
彼が傍にいないだけで不安になる
前が見えなくなる
胸が苦しくなる
息が出来なくなる
ねぇお願い
私を離さないで
私から離れないで
出ないと私は息が出来ないよ…。
私は恋人依存症
End