Short

□ A lover dependency
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意識を取り戻すとそこは自室

「起きた?」

「アレルヤ…私…」

「過呼吸を起こして倒れたんだよ」

「そっか…」

「刹那がさっきまでいたんだけどスメラギさんに呼ばれて僕と交代したんだ」

私は起き上がりアレルヤに謝った

「ごめんね、心配かけて…」

「いいんだよ…きっと疲れてたんだ。今は休みな」

「##NAME1##!!」

私の部屋に慌てて入って来たのはロックオン

「お前、過呼吸起こしたって…何かあったのか?」

「なんにも…ないよ」

「ごめんな、傍に居てやらなくて」

ロックオンが私の頬に触れた

「嫌っ!」

―パンッ―

部屋に渇いた音が響いた

「##NAME1##…?」

「ごめんなさい…」

自分でもわからなかった

ロックオンの手を拒むなんて…。

「ごめん…ロックオン…出てって…」

「##NAME1##…」

「出てってよ!!」

「…わかった」

ロックオンは私の部屋を出て行った

私は布団をにぎりしめ涙を流す

「##NAME1##、どうしたの?」

優しく問い掛けて来るアレルヤ

「ごめん、なんでもないの」

「嘘は良くないよ」

「……ロックオンとフェルトが…ハァ」

「##NAME1##?また過呼吸が!」

「ハァ…ハァ…ハァ」

アレルヤは傍に置いてあった紙袋を渡して来た

紙袋を口と鼻に当てゆっくり呼吸をする

その間ずっとアレルヤが背中を摩ってくれた

「辛いなら話さなくていいよ」

ありがとう、アレルヤ

貴方がいてくれて助かった

一人なら今頃、呼吸が出来なくて死んでた

「アレ…ルヤ…」

「なんだい?」

「あり…がと…」

また一粒涙が零れた。





しばらくすると刹那もやってきた

「大丈夫か?」

「うん、大丈夫。心配かけてごめんね」

「いや、大丈夫ならそれでいい」

相変わらず無愛想だけど私を心配してくれていたのはわかった。

「刹那は優しいね」

「…じゃあ俺は部屋に戻る」

「来てくれてありがとう」

「刹那は相変わらずだね」

アレルヤが刹那の後ろ姿を見て苦笑した。

「照れ屋なんだよ」

アレルヤはずっと私の傍にいてくれる

「アレルヤも部屋に戻ってもいいんだよ?」

「でも…」

「私は大丈夫…それにお腹空いてきたから食堂に行こうかなって思ってたし」

「そっか、じゃあ途中まで一緒に行こう」

私達は部屋を出た

「ありがとう」

「無理しちゃ駄目だよ」

そしてアレルヤと別れ、食堂に行く










 
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