Short
□ A lover dependency
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「じゃあ行ってくるな」
優しく笑って私の頭を撫でるロックオン
「早く…帰って来てね…」
「そんな不安そうな顔するなよ、大丈夫…ちゃんと帰って来るから」
「うん…待ってる」
ミッションに行く彼を見送るのはいつも辛い
大怪我をして帰って来るのではないか
はたまた帰って来ないのではないかと不安になってしまう
私も一緒に行ってロックオンと共に戦いたい
だけどそれは叶わない
私はヴェーダに選ばれなかった
だから私はここで祈るしかない
ロックオンが無事に帰って来るように
彼がいないと私は生きていけない
私はいつの間にか彼に依存してしまっていた。
ロックオンがミッションから帰って来たと聞き急いで彼を探す。
「あっ!アレルヤ!」
「やぁ、##NAME1##!どうしたんだい?」
「ロックオン見なかった?ミッションから帰って来てる筈なんだけど」
「さっきフェルトと一緒にいるのを見たけど」
「フェルトと……?」
私の顔を見てアレルヤはしまったという顔をする
「次のミッションの話をしてるんじゃないかな?」
フェルトと一緒に……
確かにあの二人は仲がいい
でも二人でいる事なんて滅多にない
そこには必ず私がいたから
「##NAME1##?」
「教えてくれてありがとう…じゃあね!」
考えちゃ駄目!
考えるな!
ロックオンを信じなきゃ
でも、私の知らない所で二人は何をしてるんだろう……
「ハァ…ハァ…ァ…」
息苦しくなって立ち止まる
考えちゃ駄目!
そう思いながらも二人の事を考えてしまう
「ハァ…ハァハァ…」
徐々に呼吸がし難くなる
「――…」
探してた声がする
「ロックオン…」
「大丈夫だ、誰にも言わねぇよ」
声のする方を覗いてみればロックオンがフェルトを抱き寄せていた
「…っ!」
私は直ぐさまその場を後にする