２
□愛しの吸血鬼様
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ねぇ、誘ってる？
誘っているでしょ。
ぼくの何を試しているんだい？
あとちょっと動いたら肩、出そうだよ？
ぼくの理性ってモロイんだよ？
しかも、おやまぁ。
一昨日に付けたキスマーク、くっきり残っているねぇ。
そんなにキツくしましたっけ？
………あぁ、確か……ベッドの上でユーリが逃げようとしたからわざとキツく付けてやったんだっけか。
あははー。
あの時のユーリ、可愛かったなぁ。
潤んだ眼で睨むんだもの。
ソソられたよ。
ユーリって(ぼくもだけど)眸が紅いから、泣くと余計に紅くなって綺麗なんだよねぇ。
頬も紅くなるし。
白い肌に映えてホント理性保つのが毎回やっとなんだよ。
挙げ句、その眼で上目遣いしてくるからもう………理性飛ぶよ。
（本人は睨んでいるつもりなんだろうけどね）
あぁ………なんか、いろいろ思い出してたら余計な熱まで思い出してきちゃった。
相変わらずユーリは無防備な寝顔でぼくに擦り寄って寝ているし。
…………襲っていいですか。
答えは聞いてないけど、なぁーんてｗ
アハハ！ホントには襲わないよ！
寝ている子を襲う趣味はないからね！
でも、そろそろぼくの理性も限界なんだよねぇ。
だってホラ。
この見下ろし方って、下手したらアレの時に似ているっていうか…。
うん、思い出しちゃうよね！
あー……でも、堪えますよ。
堪えてみせますよ。
堪えた後の反動は自分でも予想付かないけれど。
まぁ、どれもこれもユーリが可愛すぎるのがいけないんだよね！
一挙手一投足が萌え。
存在自体が萌え。
お兄さんハァハァしちゃうよ！！
あぁもう！
じれったいなぁ！
「ユーリ、早く起きてよ〜★」
じゃないと、おでこにチューだけじゃ物足りなくなっちゃうよ？
≪一方のユーリ≫
（スマの視線がキモい……！
起きたいのに起きられない……！！）
起きてました。
★End★
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