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□愛しの吸血鬼様
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ぽん…。と、膝の上に載っているユーリの頭を撫でてやれば、ユーリは擽ったそうに身をよじった。
「……………っ…!!」
…………やっばい…!
今の寝顔、写メりたかった…!!
なんか、眉を寄せた感じが、感じちゃってる時の顔に似てたよやっべぇ!!
ちょっと腰にキちゃったじゃないか!
つか、時々手持ち無沙汰なのが気になるのか、軽く手を握ったりしてるのが可愛い…!
今度それやったら手、繋いであげよう。
あとさ、時々薄く開いた口がなんとも言い難い…。
……や。
エロいんだって。
ストライクなんだって。
お兄さんハァハァしちゃうんだって。
モロ誘っているようにしか見えないんだもの。
アレでしょ?
夢の中でぼくにチュー強請っているんでしょ?
あぁもう、ホント素直じゃないなぁ。
幾らだってあげるんだから、言ってくれればいいじゃない。
なんならその後のお楽しみだってたっぷりあげるし。
アレ?明日仕事だっけ?
まぁイイや。
寝ながら無意識のうちに誘うユーリが悪いんだし。
…………て、ン?
ユーリちゃん……今気付いたけど、そのシャツぼくのじゃないですか?
明らか袖余ってますよね?
君、今朝は自分の着なかったんですか?
(あ!因みに昨夜はなんにもシテないよ!一緒に寝ただけ!)
だのにこの子ったら………、
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