□愛しの吸血鬼様
3ページ/5ページ



 ぽん…。と、膝の上に載っているユーリの頭を撫でてやれば、ユーリは擽ったそうに身をよじった。




「……………っ…!!」




 …………やっばい…!
 今の寝顔、写メりたかった…!!

 なんか、眉を寄せた感じが、感じちゃってる時の顔に似てたよやっべぇ!!

 ちょっと腰にキちゃったじゃないか!


 つか、時々手持ち無沙汰なのが気になるのか、軽く手を握ったりしてるのが可愛い…!
 今度それやったら手、繋いであげよう。


 あとさ、時々薄く開いた口がなんとも言い難い…。

 ……や。
 エロいんだって。
 ストライクなんだって。

 お兄さんハァハァしちゃうんだって。


 モロ誘っているようにしか見えないんだもの。


 アレでしょ?
 夢の中でぼくにチュー強請っているんでしょ?

 あぁもう、ホント素直じゃないなぁ。
 幾らだってあげるんだから、言ってくれればいいじゃない。

 なんならその後のお楽しみだってたっぷりあげるし。



 アレ?明日仕事だっけ?

 まぁイイや。
 寝ながら無意識のうちに誘うユーリが悪いんだし。




 …………て、ン?


 ユーリちゃん……今気付いたけど、そのシャツぼくのじゃないですか?

 明らか袖余ってますよね?
 君、今朝は自分の着なかったんですか?

(あ!因みに昨夜はなんにもシテないよ!一緒に寝ただけ!)



 だのにこの子ったら………、



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ