恋すてふ

□レモン
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ロイドがクラトスから剣術指南を乞うてから随分経つ。
意見の衝突が度々見られたせいか初めこそ険悪な雰囲気を醸し出していた二人だが、最近はそんなこともなく。
ロイドからクラトスへ歩み寄っていく場面も多々見られた。
確実に打ち解けてきているのだろう。
生き別れた息子を前にして、親心のようなそれだけではないような気持ちで彼はロイドを見ていた。

そして、そんな矢先に、冒頭のロイドの言葉。

頭を鈍器で殴られたような、鈍い痛みが頭に降り懸かる。
あの小さな村では、それ以前に男手一人で育てられては、そんな俗物めいた話題には縁遠かったのだろうか。
そもそも何故そんなことをと、頬を真っ赤に染め上げるロイドに問い掛ける。

「じ‥実は‥」

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