恋すてふ

□嫉
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「ロイドさん、私は君が赦せない」

ルークを私から奪ったりするから。

「‥非常に私的な恨みで申し訳ないのですが」

ルークに近付いたことを後悔してもらおう。

鷲掴んだ鳶色の髪を持ち上げ、無理やり視線を合わせる。
うっすらと涙に濡れた瞳は、絶えず不安気に揺れていた。

仇なす者を除外する高揚感に、ただただ身震いした。


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