恋すてふ

□flashback
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自分に向けられたアイスブルーの瞳は、いつも優しかった筈だ。
目の前に立つあの冷たい目をした男は誰だ?
嘲笑を浮かべたあの人は俺たちに剣先を向けた。
躯から血の気が引いていく。
彼は本気だった。
応戦しなければ殺されてしまう。
そもそも俺は剣を握れているだろうか。
カタカタと躯が震えてしまう。

オレニハ、デキナイ。

動揺する俺とは裏腹に、彼はずっとずっと本気だった。
膝を付いた俺の頬に当てられた剣先はゾッとするほど冷たい。

『さよならだ、ロイド』

告げられた別離の言葉に我に返った。
俺は、こんな所で死ぬわけにはいかないんだ。
震える自分の腕を叱咤して、今出来る限りの力で剣を振るった。

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