KOF.

□冷火の中
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オロチの封印……


そして庵のオロチの力を封印したその日、


赤い炎が二人の命を燃やした…──






























「──…ん……、」



ちづる「っ、…草薙!!…良かった…!」

京「ちづる、…ここは…?」


ちづるは京を見下ろす形で顔を覗かせていた。

封印の時に居合わせていたちづるも片腕に包帯が巻かれ怪我をしている…
恐らく京を運んだのもちづるなのだろう。


ち「ここは都心の病院よ。……あの日からもう一ヵ月は経っているわ」

京「一ヵ月……。まだ体中が軋んでんな…」



ベッドに沈められた体も痺れるような痛みが全身を覆い、一層気怠さを覚える。




ち「そうね。オロチを封印する事が出来たのだから…」




──あの絶大的な暴走力を持った呪縛から庵を解放するのも、大きなリスクと精神の強さがなければ……


下手をす
ればオロチの力共々、己の身迄も消し去る事だって有り得た…




 
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