ファイアーエムブレム
□傍にいる幸せ
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次々と牢に入れられる人を目で見送るたび心が痛む
そのたび顔を顰めたり、はっとなり平然な顔をしたりと1人で百面相を続けていた。
そうしている間にまた何人かの少女が牢に連れられてきた。
諦めた様にする者もいれば、泣いて謝る者もいる。
そんな中1人の少女が目に入った
黒髪の少女だ。
それは確かに見間違いではなく、自分が妹のように可愛がった少女だ。
鎧で狭くなった視野でとらえた少女から目が離せない。
今、この場でこの少女を助けたらきっと自分は今見方である兵に殺されるだろう。
それでも、見捨てることが出来るのだろうか?
答えなんてとうに決まっていた
「助ける。」
選択肢はこの一つだけ。
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