小説
□ヒカリノソラ
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あたしは、いわば中学生とか言われるもの
センセイは五月蝿いし、服装に関しては特に
あたしは、いつも制服を着てる
ブレザー、Yシャツ、カーディガン、紺ソ、キリジャー
これがいつものお決まりの服装
髪の色は、オレンジ、明るくて、好き
他の中学生に比べて目立つでしょ、別に“目立ちたい”ワケじゃないけど
学校なんて1週間に3回行くか、行かないか
行ったって行かなくたって、関係ない
ずっと、“あの時”まで、そう思ってた
『ねぇ、何でいつもその格好してるの?』
興味津々で、“そいつ”が言ってきた
今まで、1人も言って来なかったコトを言われた
“そいつ”より、あたしの方が正直吃驚した
『何でって?カッコイイから?』
『そうなの?糸クズがちょろちょろ出てるジャージ履いて?、ボロく見えないの?』
『何で聞いてくるの?今まで誰にもそんなコト、言われなかったよ』
驚きもせず、ビビリもせず、あたしに聞いてきたのは、“そいつ”だけだった
この出来事は、入学して間もない頃だった
入学日、当日から、行かなかった
だから、同じクラスの奴なんか知らなかった
そう、“そいつ”の名前すら、知らなかった
“そいつ”は、真っ黒い髪の毛を低い位置でツインテールにしていて、
ブレザーにカーディガンに紺ソ、
普通の中学生だった、
あたしとは正反対だった
出だしから・・気分悪かった
“あの日”は―…