麗しき幻想曲

□05:鍵を握る少女
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05:鍵を握る少女

うわぁぁ

この絶景を目の前にして感嘆しない者などがいようか。
深い谷とブル・・なんだっけ。何とか川に守られたこの場所は裂け谷というらしい。
エルフたちが住む最後の憩い館だと呼ばれているらしい。
なんでも、私の後ろにいらっしゃる闇の森の王子さんは、ここで開かれる会議に参加されるとか。

で、なぜ私もここにいるのかというと
そう、数か月前、闇の森のスランドゥイルの館にて。
その主に呼ばれたかと思えば・・・



「ユカ。ことが動き出した。来たる日に会議が開かれる。レゴラスも出席する。自分がなぜこの世界に来たのかがわかるやもしれない。まぁ、とりあえず行って来い」


なんて言われてしまい、現在に至るわけでございます。はい。

しかし、私がここへ来た理由?スランドゥイルさんは、いったい何を根拠に行ってるんだか。あの人はホントにつかみどころがないというか・・・よくわからない人だった。
















「ユカ。おいで、こっちだよ」
私の手をひいて、彼は館に入っていく。


「レゴラスは、ここへ来たことあるの?館のこと知ってるみたいだけれど・・というか、勝手に入って・・」





私の言葉もだいぶすらすらといえるようになってきました。






「うん。この館にはよく来ているよ。それにエルロンド卿は私たちがこの土地に足を踏み入れた瞬間からわかっていらっしゃるはずだから。私に案内は不要だからね」








そういいながら、どんどん奥へ進んでいく。
館内もヨーロッパ風で、なんと煌びやかなこと。



























「さぁ、ここだよ」































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