たんぺんしゅう

□友達上等恋人未満
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私のいつもの日常は、仁王と部活が終わると一緒に帰る。
私マネージャーだし、仁王とは帰る方向もクラスも一緒だから「仲良いね」なんて言われるのは日常茶飯事。仲良いことは自覚してるし、下手したら仁王以上に仲良い女の子もいないと思う
仁王と一緒にいると楽だし、楽しいし、気も合う。
第一この立海のテニス部の練習時間は長く、テニス部が帰る頃には立海を中心にのびる生徒の帰路は、全く生徒の人気がなくなる
今日も暗い


「暗闇が怖いんか」
「怖くないしっ」
「んー、怖いの一言でも言ってみんしゃい」
「そーゆー仁王のが怖いんじゃないの」

仁王は鼻で笑い、「まさか」と言っていた
何かに気付いたのか私の顔に近付く仁王の顔面。
仁王はモテるらしい。顔が良いからなのかはわからない。私は仁王の顔意識して見たことないし、見ようと思わなかったし、友達だからそんな風に見なかったというか……

「おまえ意外に睫毛長いんじゃな」

一目惚れなんて恥ずかしいし、認めたくないし、一目惚れなんて言うの、これ。
頬が赤いのは冬の寒さのせいじゃない。理由はあえて追求しない、私は何を血迷ったか仁王に聞いた


「友達から恋人ってありかな」

歩いて正面を見ながら仁王は言う

「俺らみたいじゃ」

思わず横を見る私に悪戯に微笑む仁王
「な?」なんて言われても、性にあわず俯くことしかできない私








友達上等恋人未満
(でもこんな始まり方もきっと良いよね)







飛鳥サマ!リクありがとうございます!ノω;)
仁王甘夢とのリクに沿えてましたでしょうか!?
甘くないかもです!
飛鳥サマよろしければ煮る焼くなり好きにしちゃってください!





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