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世界で一番愛してる
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真っ赤に腫れた頬に口づけをしながらユニホームを脱がし終えた水谷は下着も脱がそうとトランクスに手をかけた、その時、泉が跳び起きて慌てて出入り口に向かった。
扉を開けようと必死になっている。

「あれッ…なッ…なんで開かないの…」

冷静になれば、鍵が掛かってることくらいすぐに分かるのに、パニックになっている泉はそれに気付かずに鉄の扉を力いっぱい押したり引いたりしている。

「誰か…ッ…助けて…!!お願い…」

涙声で叫ぶが、グランドの片隅にある体育倉庫には誰も見向きもしない。

水谷はクスクスと笑いながら泉に近付いた。

「無駄だよ。諦めな」

頭の上から非情な声を浴びせられて泉はゴクリと唾を飲み込んだ。

「ごめん…なさい…」

水谷が恐ろしくなった泉は小さく身体を縮めると泣きながら謝った。

いつもは気の合う部活仲間なのに今日は一体どうしちゃったのだろうか。
泉も今の水谷が信じられなかった。

「こっちに来な」

感情のない冷たい言葉が泉の胸に突き刺さる。
少しためらったが痛いことをされるのは嫌だという思いが勝って泉は水谷のもとへ行った。
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