長編連載

断絶ロジック番外編@
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二人で暮らし始めて3ヶ月経った頃、夕食を食べ終わった直後、突然織田が真剣な顔で叶の前に座った。

「あんな…」

織田は辺りをキョロキョロ見回したり立ったり座ったりを繰り返して落ち着きがない。

なかなか言い出さないそんな織田に叶はイライラしはじめてしまう。

「なんだよ!!早く言えよ!!」
痺れを切らした叶は立ち上がって食べ終えた食器を片付け始めた。

しかし、織田は叶の手を引いて再び目の前に座らせると、後ろに隠してあった新幹線の切符を見せた。

「何これ…?」

叶はそれを手に取ってよく見た。


まさか…。

「一緒に旅行行かへんか?」

「旅行…?」

予想外の織田の台詞に叶は顔が赤くなってしまう。

「あんま贅沢なとこは連れていかれへんけど、新婚旅行やと思って…な?」

新婚旅行という言葉にさらに顔を真っ赤にして叶はうつ向いてしまった。
最近バイトが忙しいと言っていたのは旅費を稼ぐためだったと知って、自分は今まで織田のために何かしたり、一切しなかったことが急に恥ずかしくなった。
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