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良い子のお勉強
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「ねぇ水谷…」

栄口が真剣な顔で俺の正面に座った。普段そんな顔なんてしない栄口に俺はびっくりした。

「改まってどうしたの?」

俺は見ていたテレビの電源を切って栄口の方に向いた。

「えっと…あの…」

栄口は顔を真っ赤にして目をキョロキョロさせながら言いづらそうに下を向いた。

「早く言えよ」

俺がわざと強い口調で言うと慌てて言葉を探した。

「えっと…えっ…エッチの時…あんまり受け身ばっかとるのは…よくないって…」

「誰が言ってたの?」

「雑誌に書いてあった…すぐに飽きて捨てられるって…」

「俺が栄口を捨てるってこと?」

笑いそうになるのを必死にこらえながら聞いた。

「うん…。だって…この間も…失敗しちゃったし…。俺…少しでも長く水谷に好きでいて欲しいから…」

栄口は目に涙を浮かべながら俺の方をラ見ている。
可愛い過ぎ!!

こんなに可愛い栄口を捨てる訳ないのに。

栄口は俺がどれほど栄口を愛しているか分かっていないようだ。いつだって不安でしかたないって顔をしている。
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